メディカル・セクレタリー

医師の働き方改革の実行のための検討課題についていくつか考えてみましたが、他の病院の既出の対策を含め、現時点では、あまり汎用性の高い方法は確立、共有されていないように感じます。
では次に「医師事務作業補助者(メディカル・セクレタリー)」について観点から考えてみましょう。
メディカル・セクレタリーとは、平成中期の診療報酬の改定によって誕生したまだ歴史の新しい職種です。医師の負担軽減や役割分担を進めることを目的として、医師による指示のもと、医療文書作成代行の事務的作業等を行ったり、必要なカルテを探したり、コピーをとるといったデータ管理業務も代行するなど、事務的に医師をバックアップする存在であるといえます。
改革に先んじて医師の負担を軽減には、一定の役割を果たしているといえるでしょう。

ではなぜ、既にこのような職種があるにも関わらず医師の業務は以前と変わらず多忙なのでしょう?
調べてみると、どうやら事務作業にかかる負担は軽減されるものの、全ての医療機関において本来の期待された機能を果たせたかというと、実情はすこし違うようです。
原因としては
1.資格などから、そもそもの業務範囲が限られている
2.メディカル・セクレタリーのすべてが、必ずしも既存の医療従事者のような専門的な知識をもっているわけではない
の大きく分けて二つが浮かび上がってきました。
聞けば聞くほどこの新業種に関しては、未成熟であるが故に業務改善の一つの鍵になりそうです。
ただ、このポジションありきで考えるにはまだ「個人差」が大きすぎるのが唯一の懸念点でしょうか。
例えば、幸運なことに医療関連の資格を持った様々な業務を対応できるメディカル・セクレタリーが居る病院が、その人ありきで業務改善を行った場合、何かの理由でその人が離職しなければならなくなったとき、次に同じ条件のメディカル・セクレタリーを確保できるのか?と考えると、その危うさが見えてきます。
できれば先に国に一定の基準や、専門の国家資格などを設けて、対応可能な作業範囲を拡大ほしいところです。

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